もともとオスカー・ワイルドの本が好きなこともあり、
スカーレット・ヨハンソンが好きなことも重なって、
映画 『理想の女(ひと)』をDVDで見ました。
もともとは、ワイルドの戯曲『ウィンダミア卿夫人の扇』が原作なので、
映画になってもストーリーがシンプルで、わかりやすいのが良い。
娘を捨てた奔放な母親の、心の底に眠る
深い愛情が物語の鍵になっています。
ワイルドは、シニカルで世の中を煙に巻くような
雰囲気で伝えられる人物像と、
作品の中で見られる純粋な愛情や人間の善い部分への
全面的な信頼とのギャップが本当に魅力的。
この映画に登場する娘を捨てた母親は、
ともするとワイルドの分身のようにも私には思えます。
普段はオトコを惑わすファム・ファタル的な役を演じることが多い
スカーレット・ヨハンソンが、純情無垢なウィンダミア夫人を演じていて、
それがとてもまた初々しくて、
すごい女優さんだ!と感心してしまいました、おこがましいですが。
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